このテーマに関連した領域は極めて広範囲にわたっている。 ここで取り上げる LCR回路の自由振動 (減衰および過減衰) と強制振動はA1 機械的振動と密接な対応関係がある。 さらに、電気的振動をモデルにして振動の伝播すなわち波動現象の一つの側面を学ぶことにする。 物理的にはシミュレーション実験の一種と考えても良いが、理想化されたモデルで作られた理論と実験結果とは必ずしも一致しないこともある。 不一致の原因を考えることも大切である。 また、交流回路基礎実験としての技術的な側面も重要である。 測定にあたってはオシロスコープが終始用いられるので、この操作の巧拙が実験の進み具合に大きく影響する。 本テキストの巻末の付録にまとめられている“オシロスコープ”の説明を事前によく読んで理解しておいて欲しい。 | (A2 電気的振動 の実験装置) |